初心者が挫折しないための英会話教材なら、この2冊!

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Q. 35歳、男性、会社員です。中堅の企業に勤務しているのですが、会社が外国の企業と提携したのを契機に、会社の雰囲気が、これからは国際化の時代、英語ぐらいしゃべれないとこの波についていけないぞって、やや脅迫めいたものになってきました。

さすがに私も将来のことを考えて、英会話を始めようかなと思い始めてます。でも周りのかなりの人が上達する前に挫折しているので、その二の舞にはなりたくありません。どう踏み出せばいいか迷ってます。よいスタートが切れる、何かおすすめの英語の教材ってないですか?

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A. そうですね、たしかに英語の国際化は避けられないトレンドです。

私の個人的な体験なのですけど、4年ほど前、英会話を練習し始めて約1年目に、自費でフィリピンに語学留学しました。同じスクールに、楽天から来られていた会社員の方が数名いました。有名な英語上級者の三木谷さん率いる大手企業の楽天です。話を聞いてみると、自分の意志で来たのではなく、会社から約1ケ月間英会話をマスターして来いと命令されて、グループ単位で来ていたそうです。

それからしばらくして、楽天は企業内の公用語を日本語から英語にすると発表しました。同じくしてユニクロのブランドで有名なファーストリテイリングも、公用語を英語に決めました。その時までに英語を話せる準備を十分してきた会社員の方はそうでもなかったでしょうけど、準備不足の方や十分会話力が伸びていなかった方は、いきなり居心地が悪くなって大変だったでしょうね。あなたの場合もそうでしょうから、お察しします。

そうはいってもこれが現実です。英語を使う仕事をする会社の中で認められるためには、最低限のスキルとして英会話力はつけておくことが必至でしょう。

■「英語脳」への切り替え

しかし、その場合、問題なのはこれまで日本語だけで対応してきた頭を、どう英語で考える頭に切り替えるかだと思います。私の場合も会話力習得の中で最初の壁は、どうしたら「日本語脳」から「英語脳」へと頭を切り替えるかだったかと思います。英会話力をつけていくうえで、すべてを最終的に「日本語脳」で理解しようとしている限りは、絶対にその力は身につきません。

12歳も過ぎてしまうと、他の言語を自然体でマスターするのが難しくなるらしく、あなたのような年齢になると、頭の中は完璧に「日本語脳」に切り替わってしまっているので、ますます「英語」を「英語のまま」理解するのは難しくなります。

「英語脳」への切り替えは、まだ脳が完全には固まっていない弾力性のある子供ならいざ知らず、私たちのような大人では、もう普通の方法ではほとんど絶望的です。そこで私がとった英語脳への切り替えの方法は、今から考えれば「ほとんど幸運な偶然の出会いの産物」だったのですが、このテキストに巡り合って実践したことでした。

『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』(森沢洋介著)

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%A9%E3%82%93%E3%81%A9%E3%82%93%E8%A9%B1%E3%81%99%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E7%9E%AC%E9%96%93%E8%8B%B1%E4%BD%9C%E6%96%87%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0-CD-BOOK-%E6%A3%AE%E6%B2%A2-%E6%B4%8B%E4%BB%8B/dp/4860641345/ref=asap_bc?ie=UTF8

ご興味ある方はぜひ書店で見ていただくとして、要するに、この本は「簡単な英文をたくさん作って英作文回路を自分の頭に作る」という「英語脳」開発の本なのです。これを一冊きっちり読めば、読み終わったら確実に自分の頭が「日本語脳」から「英語脳」に切り替わっていることを実感します。

じつによく構成された本で、ゆっくりと、しかし確実に頭を英語脳へ切り替えてくれる本の作りになっています。終わってみたら、簡単な例文に関しては、かなりすらすらと頭から湧いてくるようになっていました。頭に浮かべたイメージを、日本語を介することなしに、持っている限られた英語の例文の中から、どうにか表現できるようになっていたのです。

今、この本は英語教材の中で効果が期待できる本として、かなり認知されている一冊です。ぜひ一度お読みになることをお勧めします。

■語彙力

それと、もうひとつ押さえておきたいものは英語の語彙です。

語彙が豊富であれば、それだけ英語は楽になります。たとえ相手の言ってることが十分聴き取れなくても、英語の場合は重要な個所を強く発音する傾向が強いですから、語彙力さえあれば、慣れてくるとその強く発音された場所に聴くことを集中しているだけでも、大筋はわかるようになります。というか、それがまさにリスニングのコツなのです。

その語彙力をつけるのにまさにうってつけの教材があります。これもまた、昔から多くの英語学習者がバイブル扱いしてきた『DUO3.0』(鈴木陽一著)です。

http://www.amazon.co.jp/DUO30%E9%88%B4%E6%9C%A8%E9%99%BD%E4%B8%80/dp/4900790052

こちらでは英文560本と、英語ネイティブが日常会話で使用している実践的な単語や熟語、および派生語関連語、同意語反意語まで盛り込んで、総数9000語を収録しています。

私もこれを知ったのは英会話の学習を始めてかなり後だったのですけど、これは今でも利用しています。おかげで最近自己チェックした語彙力判定では、2年前の語彙力の2倍近くまで進歩していました。たしかにこの効果はあって、以前は苦労していたリスニングも今は楽に聴き取れるレベルになってます。手元に置いて、日常の読み物として利用されることをお勧めします。

今回は「英語脳」への切り替えと語彙力が必要なことと、それぞれの教材をお話ししました。これを参考にして、よいスタートを切ってください。