知らないうちに英語脳に切り替わる!リスニングが上達する3段階訓練法

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Q. 45歳、男性、中堅の会社に勤めるサラリーマンです。会社では英語を使う環境ではないのですが、趣味として英会話を始めて2年目です。最近の悩みはリスニングがあまり伸びないことです。ゆっくり話してもらって、それを頭の中で日本語に置き換えて、やっと内容が理解できるレベルです。

以前のeveryday5talkさんへの質問でも、日本語脳から英語脳への切り替えの話がありましたが、リスニングできるってまさにその英語脳への切り替えの話ですよね。どうしたらリスニングが向上するのでしょうか?

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A. あなたの悩みは、まさに私の悩みでもありました。長い間、相手の言うことが聴き取れなくて悩んでいました。でも、それでも会話はできていたのです。なぜでしょうか。

まず、私はもともとおしゃべりが好きで、とにかく単語だけ並べてでもなんとかしゃべろうとしてきました。その時は、いちいち相手の話す内容をすべて聴き取ろうとはしませんでした。わかる単語だけを拾い、それを使って頭の中で日本語のストーリーを組み上げていました。

つまり相手の言いたいことをこちら流に勝手に想像して、こちらの持っていた範囲の単語をつなぎ合わせて会話をしていたのです。だから会話の中身そのものは、さぞかしトンチンカンなものが多かっただろうと、今振り返ってもそう思います。

でも最初のうちはそれでいいのです。日本人は完璧を求めるあまり目標が高すぎるので、簡単に挫折するのです。ただし、じっと待っていてもリスニング力は上がりません。オンラインレッスンを漫然と受けるだけでは限界があります。ここは一念発起、リスニングの本格的な訓練を始めてください。私の体験からおすすめなのは、以下の3段階訓練法です。

1. 音だけに集中する訓練

最初はとにかく音だけに集中する訓練です。その音に関しては、スクリプト(セリフを文字化したもの)は必要です。聞いた英語の内容を必ず後で確認するために、スクリプトは欠かせません。そういうスクリプト付き材料はネット上にたくさん無料で提供されていますから、あなたのレベルに応じて、簡単なものから難しいものへとだんだんチャレンジしてみてください。

私は最初、オンラインレッスンで相手と顔を突き合わせて会話しようと試みましたけど、さっぱりでした。なぜなら、相手の顔の表情や口の動きが気になって(というより邪魔になって)、相手の話が頭に入ってこないのです。だから、途中から相手に頼んで双方のカメラを止めてもらって、相手の話す声だけを聴き取る訓練をしばらく続けました。

2. 自分の会話を聞き直す訓練

さらに、オンラインレッスンで話した内容を同時録音して、それを、毎日ウォーキングをしていたので、歩いている1時間の間、ウォークマンで聴き続けました。

これは結構効果がありました。ウォーキングの間は歩くこと以外何もすることがないので、リスニングに集中できて、レッスン中には聴き取れなかった先生の話された言葉の細かいニュアンスとか意味が、どんどん分かるようになりました。

そして何よりも、私自身の話す声をもう一人の私が客観的な立場で聞くことによって、自分の発した英語の音を自分が聴き取れるかどうかとか、どんな文法ミスを冒したかとか、判断できるようになったからです。なにより自分の声を聴くということが最高のレッスンでした。私は自分の声が一番好きだったのかもしれません(笑)。

3. 顔の見える会話をする訓練

そういう練習プロセスがひととおり済んだら、次はオンラインレッスンで、今度は再びカメラをつけてもらって、顔と顔を突き合わせての訓練をしました。最初は先生の目を見ないほうがいいです。集中すべきなのは、先生の口の動きと話している会話の内容だけです。

だんだんとその二つに慣れてきたら、今度は先生の顔を見て、その表情の変化も読み取りながら会話を続けるようにしました。そういうイメージで、少しずつリスニングの状態を向上させていったのです。

そして最終的には、先生の顔の表情も気にならなくなり、会話そのものに集中できるようになりました。知らないうちに英語脳に切り替わっていたのです。

あなたも私と同じように、英語脳に切り替わる体験をしてみてはいかがでしょうか